中長期目標
環境経営の実践を支える各方針及び目標の関係性
当社では、NEC Wayに基づく環境方針を策定し、長期的な行動指針および中長期的なマイルストーンを定めています。気候変動への対応については、2040年のカーボンニュートラル実現を掲げています。また、この目標を含め、NECグループが2026〜2030年度の5ヵ年で取り組む環境目標を「NECエコ・アクションプラン2030」として策定し、従業員一人ひとりの行動変容と取り組みの推進につなげています。
*4 Business Ambition for 1.5℃
*5 The Climate Pledge
*6 企業が自らの事業の使用電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際的なイニシアティブ
*7 Science Based Targets。パリ協定が求める水準と整合した排出量削減目標。2024年4月にSBT Net-Zero目標の承認を取得。さらに、2026年5月には目標を更新し、その内容であらためてSBTiの検証を受け、承認を取得。
*8 2021年5月のNEC 2030VISION策定から5年経過したため、
「2030中期経営計画」発表時点における当社を取り巻く環境および当社のビジネスに合わせて新たに策定
*9 The Climate Pledgeへの加盟によりNet-Zero目標を2040年に前倒ししたため、気候変動対策指針のNet-Zero達成目標の達成年度を2040年に前倒して読み替えています。
目標
2040年度Net-Zero
当社は、2022年9月、Amazonと気候団体Global Optimismが共同設立した気候変動イニシアティブ「The Climate Pledge」へ加盟し、Net-Zero(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現時期を従来の2050年から2040年へ10年前倒しすることを宣言しています。
これを踏まえ、当社は2024年4月にSBTi(Science Based Targets initiative)よりNet-Zero目標の承認を取得しました。さらに、2026年5月には目標を更新し、その内容で改めてSBTiの検証を受け、承認を取得しました。
本目標は、SBTi Net-Zero Standardに基づき、2024年度を基準年として、2034年度までにScope1、2およびScope3の温室効果ガス排出量を63.6%削減し、2040年度までに90%以上削減することを目指しています。削減が非常に困難な残余排出量のみを吸収・除去(中和)することでNet-Zeroの達成を目指しています。
当社では、自社の事業活動(Scope1、2)だけでなく、Scope3を含むサプライチェーン全体のCO2排出量削減に取り組んでいます。現時点において、NECグループ全体の温室効果ガス排出量に占めるScope3の割合は96%に達しており、調達取引先やお客さまと一体となった削減活動を推進しています。
NEC環境ターゲット2030
「NEC環境ターゲット2030」は、2030年に向け、「自社の環境負荷・リスクの継続的な低減」と、「事業を通じた貢献の拡大」の両面から取り組むことを示しています。事業を通じた貢献では、従来の取り組みの中心であった気候変動対策だけでなく、サーキュラーエコノミーの実現、水と食の安全や生物多様性保全などの環境課題に対しても広く価値を提供することで、環境面から事業拡大に貢献することを目指します。
本目標の達成に向け、2030年からバックキャストした5ヵ年の活動計画を、「NECエコ・アクションプラン2030」として具体化し、NECグループ全体で活動を推進しています。
注)SBTi Corporate Net-Zero Standard v1.3およびCorporate Near-Term Criteria v5.3に基づき、日本航空電子工業(株)の連結対象除外に伴う組織境界の変更が重要性基準 (5%以上)に該当したため、目標を再計算・再検証し、基準年を2024年度に更新。2030年度目標(2024年度比39%削減)は、従来目標(2020年度比50%削減)と同等水準であり、 削減意欲を引き下げるものではありません。
実績
SBT
2025年度実績
* 2026年度実績からは基準年度が2024年度比に変わります
削減施策
* Scope3カテゴリー1:購入した製品・サービスのCO2排出量
Scope3カテゴリー11:販売した製品のCO2排出量
RE100
当社は、2021年5月、グローバル規模で再生可能エネルギーの大幅な普及拡大を目指す「RE100*」に加盟しました。再生可能エネルギー電力100%を目指し、設置可能なすべての屋根に太陽光発電設備を設置するとともに、グリーン電力の購入を拡大しています。2025年度の電力総消費量に占める再生可能エネルギー実績は40%で、これを2040年度までに100%にすることを目指します。
* RE100:国際的NGO団体 The Climate Group とCDPとのパートナーシップのもとで運営されるイニシアティブ。使用電力を100%再エネ由来とすることを目指す企業で構成されている。
再エネ導入実績
NECエコ・アクションプラン2030の策定
「NECエコ・アクションプラン2030」の策定にあたっては、社内外の主な環境動向や気候シナリオ分析の結果などをふまえ、NECグループへ与える影響(リスクおよび機会)を整理し、取り組むべき目標を抽出しました。抽出した目標は、カーボンニュートラル(CN)、サーキュラーエコノミー(CE)、ネイチャーポジティブ(NP)の3領域に分類し、それぞれの領域ごとに基本方針を定めたうえで具体的な目標を設定しています。また、各目標は重点活動項目と管理項目に区分し、体系的に整理しています。
「NECエコ・アクションプラン2030」は、各関係部門、およびグループ各社へ展開され、事業特性をふまえた具体的な行動目標へと落とし込まれ、従業員一人ひとりの行動により目標達成につながるようになっています。それらの活動の進捗は環境経営監査において確認し、必要に応じて是正対策を行うことで、着実に推進されるよう管理しています。
1. 重点活動項目:NECグループが社会や顧客に対して価値を生み出すために、全社的に注力すべき環境活動
Scope 1、2
Scope 3
- 重要自然リスク*15の特定
- 調達取引先プライオリティマップ作成
- 調査対象先選定
(調達国、TierN可視化の必要性も考慮) - 調査計画立案
Scope 1、2
Scope 3
- 調達取引先へのエンゲージメント100%完了
- 継続的なリスク管理プロセスの構築
2. 管理項目:活動レベルの維持・改善に努める項目、あるいはすでに目標レベルに達し通常の環境活動の中で対応する項目
- 削減目標の設定
- 実績の開示
2018年度比削減率
2026年度30.8%
以降毎年0.8%削減
CN:カーボンニュートラル
CE:サーキュラーエコノミー
NP:ネイチャーポジティブ
*14 SBTi Corporate Net-Zero Standard v1.3およびCorporate Near-Term Criteria v5.3に基づき、日本航空電子工業(株)の連結対象除外に伴う組織境界の変更が重要性基準(5%以上)に該当したため、目標を再計算・再検証し、基準年を2024年度に更新。2030年度目標(2024年度比39%削減)は、従来目標(2020年度比50%削減)と同等水準であり、削減意欲を引き下げるものではありません。
*15 渇水、洪水、生物多様性/汚染、資源
1.「NECエコ・アクションプラン2025」の最終結果
NECグループが2021年度から2025年度までの5ヵ年で取り組む環境目標を「NECエコ・アクションプラン2025」としてまとめ、各ビジネスユニット、グループ会社へ展開し、活動してきました。下記のとおり、1.自社のリスク・負荷低減、2.事業を通じた貢献の拡大、3.環境経営を推進するための基盤づくり、という3つの視点から、特に重点的に取り組む項目を選定していました。
プラスチック廃棄物排出量削減*16
削減目標(2019年度比)
プラスチック廃棄物排出量削減*16
情報開示
*16 対象会社ごとに設定。表の数字は日本電気(株)の目標
既存事業の環境価値の明確化と環境課題を起点としたソリューションの創出
- グリーンレベニューの把握のための各ビジネスユニット・各社プロセス整備と実績管理
- 2025年度目標の設定
3. 環境経営を推進するための基盤づくり
従業員一人ひとりの環境意識の向上