当社は、ロケットの計測、通信、電源などを担う搭載機器を開発・製造する総合アビオニクスメーカーです。
データ収集装置、テレメトリ送信機、アンテナなどの機器単体から、計測通信系や電力電装系のサブシステムまで、ロケットの仕様やミッションに応じて対応しています。
計測・通信系機器
ロケットの追跡/管制/制御を行うためのサブシステムの構成機器です。
テレメトリ送信機 Telemetry Transmitters(TLMTX)
ロケットの機体状態を地上管制局へリアルタイムに届ける通信系の中核機器です。機内のあらゆるデータを確実に伝送し、安全なミッション運用と確実な飛行評価を支援します。
特長
確実なフライト評価への貢献:
- 温度・圧力などのセンサ情報や各搭載機器の動作データを収集し、無線通信に最適な信号へ変換してアンテナへ送出。
- 飛行中の機体ステータスを地上からリアルタイムで監視可能にし、運用の安全性を担保。
- 切れない通信リンクにより高信頼度なデータを地上へ残すことで、打上げ後の詳細なフライト解析・評価を強力にバックアップ。
基本仕様
リモートデータ収集装置 Remote Data Acquisition Unit (RDAU)
ロケットの飛行状態を正確に把握するためのデータ収集装置です。機体各所のセンサデータを確実に取得・処理し、安全で確実なミッション運用に貢献します。
特長
- 高精度な信号処理・デジタル化:温度や圧力などの各種センサデータを取り込み、ノイズに強いデジタルデータへ正確に変換。
- リアルタイムな状態監視:モニタデータの送信機能と高度なヘルスモニタ機能を備え、機体のステータス監視を支援。
- ミッションの安全性向上:過酷な飛行環境下でも途切れない高信頼度のデータ取得により、確実なフライトロジックの実行を支えます。
基本仕様
センサ入力:124 ch
温度センサ:4レンジ対応
ひずみセンサ:3レンジ対応
圧力センサ:3レンジ対応
加速度センサ:3レンジ対応
振動センサ:2レンジ対応
接点・デジタル入力:48 ch
接点開閉:OPEN/CLOSE
デジタル信号:ON/OFF
アナログ入力:40 ch
アナログ差動入力
アナログ非差動入力(シングルエンド)
(2)保護回路により系統毎に分離する
(2)出力フォーマットはコマンドで設定変更可能
無線機 NX10 Telemetry Transponder(TRP)
本製品は、ロケットと地上管制局の間で堅牢な双方向通信を確立し、
安全なミッション遂行を支えるロケット搭載用送受信機です。
特長
- 確実な双方向通信リンク:地上からの指令信号を確実に受信し、フライト中のリアルタイムな機体データを遅延なく地上へ伝送。
- ソフトウェア無線(SDR)による柔軟な適応力:ハードウェアの設計変更を行うことなく、ソフトウェアの変更のみで多様なミッション要求や通信仕様へ柔軟に対応可能。
基本仕様
InRange無線機 InRange Telemetry Transponder (IRTX)
基本仕様
電源系機器
ロケットの電源として、各機器への電力供給を担うサブシステムの構成機器です。
バッテリ Battery(BAT)
リチウムイオン二次電池を採用した、高信頼性のロケット向け電源系機器(バッテリーシステム)です。
特長
- 優れた環境耐性と運用性:幅広い温度範囲、深いDOD(放電深度)、ハイレートな充放電に対応し、高い信頼性を実現。
- 豊富なラインナップ:使用電圧や容量の異なる複数モデルを展開。一部モデルでは、セルの寿命を最大限に引き出す「セルバランス機能」にも対応しています。
- 短納期:市場ニーズに合わせた迅速な最適化開発を行い、最短6か月の短納期で供給可能です。
基本仕様
電力シーケンス分配器 Power Sequence Distribution Box(PSDB)
ロケット搭載機器への電力供給を一元管理する、電源系の中核(コア)機器です。地上設備や機上コンピュータからの指令に基づき、打上げからミッション完了まで、高信頼なシーケンス制御と安全な電力運用を実現します。
特長
- 高度な電力マネジメント:内外電源の切り替え、充電制御、および各搭載機器への最適な電力分配を一元管理。
- ミッション実行(駆動・点火):火工品の点火制御をはじめ、段間分離や衛星分離機構の確実な駆動をサポート。
- テレメトリ・監視:内部状態(電圧・電流・温度など)の常時監視機能を備え、安全な運用を担保。
基本仕様
航法系機器
GNSS航法と慣性センサデータを用いて機体の位置・速度を計測するサブシステムの構成機器です。
冗長複合航法システム Redundant Integrated Navigation System(RINS)
ロケットの飛行中に位置・速度を高精度に計測する、冗長複合航法システムです。GNSSとMEMS IMUを融合した複合航法方式により、高精度な航法情報を提供します。
特長
放射線耐性と低コストの両立:
- 民生ベースの高性能デバイスを活用しつつ、独自の回路技術によって宇宙空間の放射線耐性を確保。
- 低コストと高信頼性を高次元で両立。
基本仕様
- GNSSからの測位信号を使用したGNSS航法と、IMUで計測した慣性航法データを使用した慣性航法を複合した複合航法システム
- RAnt:GNSS信号受信・増幅機能
- MARIN:慣性計測(速度増分・角度増分)機能
- GNCOM:GNSS測位信号捕捉・追尾・再捕捉機能、GNSS航法計算機能、初期アライメント機能、IMU慣性航法計算機能、位置・速度計算機能、方位角推定機能、航法誤差計算機能、RAIM機能
ANT: -24℃~+57℃
IMU W:170mm×D:120mm×H:90mm以下
ANT W:250mm×D:340mm×H:44mm nom
IMU 1.3kg以下
ANT 2.4kg以下
掲載している製品仕様・外観・機能などは、予告なく変更または改良される場合があります。また、お客様からの個別のご要望につきましては、技術上・運用上その他の理由により、ご希望に沿えない場合がございます。あらかじめご了承ください。(更新:2026年10月)